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奈良県川上村は、 吉野川(紀ノ川)の源流に位置する、 水源地の村です。
山と水を守りながら、 豊かな生活を築いてきました。
美味しい水ときれいな空気、 森林に囲まれた環境は村の自慢です。 |
ここから生まれた水は、 遠く離れた奈良盆地も潤しながら、 和歌山の海に流れています。
水が生まれる水源地の村には、 水を育む森があり、 森を育む営みがあり、 自然に生かされる暮らしがあります。
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⬛︎ 地理
奈良県の南東部に位置する吉野川、 紀ノ川の源流の地、川上村。
西側には大峰山脈、東側には台高山脈が連なるような山岳地帯です。
さらに南下すると大台ヶ原があり、 屋久島に並ぶ日本有数の多雨地帯です。 |
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川上村役場がある迫集落の標高は345.9m。
大阪・天王寺にある、”あべのハルカス”よりも高いところに村があるのです。
西から東に広がる川上村には吉野川本流・支流に26の集落が点在しています。
それぞれの集落は離れており、支流・本流、村の中でも標高の高い・低い集落によって様々な景色が見えます。
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⬛︎ 気候
多雨多湿が特徴な川上村。
通年で大阪府や奈良県の平地と比べても3℃涼しい気候です。
また、日照時間も集落の場所・標高・方角・周囲の山々によって異なります。
夏の気候は、熊野から吹く風が大台ヶ原にあたることにより急激に雲が成長して雨をもたらします。
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冬は、標高が高いことから時より雪が降ります。
川上村でも標高が高い地域では、多い時では30cmほど積もることがあります。
そのため、灯油・薪ストーブなどの暖房器具や、スタッドレスタイヤは村では必需品。
⬛︎ 歴史
川上村は吉野林業発祥の地です。その地理や気候を活かし、約500年前から植林が進められてきました。水を好む性質を持つスギ・ヒノキを密植し早く成長させ、間伐を挟むことで、年輪が細かく・節がない・真っ直ぐな木を育てられます。
また、木の丸太をイカダに組み、吉野川・紀ノ川をくだり、木の特徴から高級材として建築に用いられてきました。今では運搬方法は違えど、その方法で吉野林業は続いている、歴史ある伝統産業です。
⬛︎ 生活
田舎暮らしをイメージしたときに、畑や田んぼを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は川上村では平坦な土地はわずかで、田んぼは一枚もないのです。そのため、古くから村の人は斜面に畑を耕し家庭菜園をしてきました。
雨が降り、水が生まれる村だからこそ、水がとても良いです。都会と比べてお風呂のお湯が柔らかく感じたり、水道水も冷たくて美味しい。そんなことが豊かさにつながるのではないでしょうか。